Gesang der Geister er den Wassern D538
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[Shubert]->[Gesang der Geister er den Wassern D538] |
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シューベルトはゲーテのこの詩に大きなインスピレーションを得たらしく、 この詩をテクストとした作曲を4度も試みている。その中では男声8部合唱と弦楽 合奏のための版であるD714が最も親しまれているが、無伴奏男声4部合唱のためのこ の版もシューベルトの男声合唱曲の中の傑作の一つに数えられる。
人生を自然界の水の循環に例えて「人間の魂は水に人間の運命は風に似ている」と歌っ ていくこの作品は、シューベルトの無伴奏男声合唱の中では他に見ないほどの構成的 な大曲である。冒頭と最後の部分では語りのリズムと抑揚を活かした旋律に色彩的な 和声を添えて神秘的な雰囲気を醸し出す一方で、河の流れを歌う中間部では水の流れ 落ちる様や滝の激しさ、湖の静けさなどを音型による表現を用いて描写的に描いてお り、曲中の変化に富んだ一曲に仕上がっている。
歌詞対訳
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M.A.B. 演奏
(冒頭 1分間、au 形式、480k) |