Lied der Freundschaft
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[R.Strauss]->[Lied der Freundschaft] |
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シュトラウスは無伴奏男声合唱曲を18曲ほど残しているが、 その中で作品番号が付されているのは、「2つの合唱曲」(op. 42)と 「3つの合唱曲」(op. 45)のみであり、この2組の歌詞は共に 1778〜9年にヘルダーによって編纂された民謡集から取られている。
「友情の歌」は「3つの合唱曲」の中の2曲目にあたり、3曲中で 最も構成的でスケールの大きい作品である。 曲は冒頭ユニゾンで始まった後、すぐに対位法的な展開に変わり、 調性も安定しないまま進んでいく。この部分の音の厳しさゆえに、 "Gott stehet mir vor Allen"の箇所で静かに響くC-durの和声が、 より印象的に心に響く。この曲の和声展開はそれまでのロマン派の 男声合唱の範囲を越えているだけでなく、シュトラウス自身の 後期の作品にも見られないものであり、彼の残した男声合唱曲の中でも 一際印象に残る作品となっている。
歌詞対訳
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M.A.B. 演奏
(冒頭 1分間、au 形式、480k) |