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音楽資料室中世ルネサンスバロック古典・ロマン派近現代解説項目

古典・ロマン派

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Lied der Freundschaft
友情の歌

最終更新日: 2002年3月24日
[R.Strauss]->[Lied der Freundschaft]

データ


ジモン・ダッハ(独語)
作曲年 1899年
作品番号 45-2
初演 1899年ウィーン
演奏時間 約4分半
声部 4声 (T,T,B,B)

解説

シュトラウスは無伴奏男声合唱曲を18曲ほど残しているが、 その中で作品番号が付されているのは、「2つの合唱曲」(op. 42)と 「3つの合唱曲」(op. 45)のみであり、この2組の歌詞は共に 1778〜9年にヘルダーによって編纂された民謡集から取られている。

「友情の歌」は「3つの合唱曲」の中の2曲目にあたり、3曲中で 最も構成的でスケールの大きい作品である。 曲は冒頭ユニゾンで始まった後、すぐに対位法的な展開に変わり、 調性も安定しないまま進んでいく。この部分の音の厳しさゆえに、 "Gott stehet mir vor Allen"の箇所で静かに響くC-durの和声が、 より印象的に心に響く。この曲の和声展開はそれまでのロマン派の 男声合唱の範囲を越えているだけでなく、シュトラウス自身の 後期の作品にも見られないものであり、彼の残した男声合唱曲の中でも 一際印象に残る作品となっている。  

(宮内)

資料

歌詞対訳
M.A.B. 演奏
(冒頭 1分間、au 形式、480k)

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