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音楽資料室中世ルネサンスバロック古典・ロマン派近現代解説項目

古典・ロマン派

時代背景
古典・ロマン派音楽概観
作曲者とその作品
Mozart
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  音楽史上の位置
  Zerfliesset heut', geliebte Bruder
Schubert
  生涯
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  Gesang der Geister uber den Wassern
Wagner
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  An Webers Grabe
R. Strauss
  生涯
  音楽史上の位置
  Lied der Freundschaf

古典・ロマン派音楽概観2 〜ロマン派の時代

最終更新日: 2002年3月21日
[古典・ロマン派]->[音楽概観1]->[音楽概観2]

 ベートーフェン後期の頃を境に音楽は客観的な形式から 主観的な方向へ動いていく。こうしてロマン派の音楽が始まった。 ロマン派の時代には、作曲者の心情の移り変わりをそのまま 音楽化することが好まれた。そのためこれ以後、古典派時代 に好まれた確固たる調性や明解な形式が次第に弱まっていく ことになる。

その初期の時代で重要な作曲家としては、シューベルト、 シューマン、メンデルスゾーンといった作曲家たちがいる。 彼らの時代には、いまだ古典派的な構造も残っているが、 その色彩的な和声によって作曲家の内面を表現しようという 方向性が伺える。これらの作曲家たちによって始まったロマン派の音楽は ヴァーグナーの登場で大きく発展する。楽劇の中での劇的な表現を 目指したヴァーグナーは、頻繁な転調と半音階を積極的に用いたた め調性感はあいまいになり、また表現のダイナミックレンジ を大きくするために、オーケストラの規模が大きくなってい くという傾向も生まれた。

このようにロマン派の音楽が発展する一方で、その行き過ぎ た表現に対する批判も多く起こるようになった。その中から、 客観的な構造と主観的な表現のバランスを目指したブラームス が現れる。彼の作品は、重厚で色彩的な和声を用いながら、 曲全体はガッシリとした構成の上に作られており、いたずら に情緒に振り回されることのない独自の世界を展開している。

一方、ヴァーグナー、ブルックナーと続いた進歩主義的なロマン派 の音楽は、マーラー、R.シュトラウスに引き継がれて、 さらなる発展を遂げる。マーラーは分裂ぎみの自分の気質をそのまま 交響曲に反映して変化に富んだ作品を作り、シュトラウスは音楽を 用いてあらゆる出来事を描写することで、表現力豊かな作品を残した。 しかし、その中には古典派時代のような均整の取れた構造は、 もはや見られなくなっている。

ドイツで古典派時代に確立された形式は、その発展の中で自 ら崩壊したと言える。そして19世紀末、フランスからはドビュッ シーを旗頭とする新たな音楽がアンチテーゼとして提案され ようとしていた。

(宮内)


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