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Leos Janacek(1854-1928)
レオシュ・ヤナーチェク

最終更新日: 2002年3月21日
[Janacek]->[音楽史上の位置]

音楽史上の位置

スメタナ と ドヴォルジャーク という2人の「近代チェコ音楽の父」によって チェコの音楽は新しい局面を迎えていた。ドイツ音楽の影響から出発しながらも チェコ独自の音楽を生み出したこの2人の業績をさらに押し進め、チェコの 民族音楽の研究から独自の語法を作り出すまでに至った作曲家がヤナーチェクである。

幼い頃に指導を受けたクシーシュコフスキーの影響を受けたヤナーチェクは 若い頃から民族主義の傾向を見せる合唱曲を作っていたが、その後、 話し言葉の描く旋律線の研究を経て、1888年からは僚友バルトシュと協力して 民謡の収集に取り組む。その結果、合唱曲以外の作品も次第に 民俗色の強い音楽へと変化していくことになる。

その音楽語法の特徴は、ごく少数の短い動機をもとにそれを変化・反復させる ことで全体を構成することにある。この構成はドヴォルジャークの晩年の 交響詩にも見られるが、ヤナーチェクの構成はそれをさらに徹底させ 独自の世界にまで到達している。

作品の中で重要なものは「イェーヌファ」「利口な牝狐の物語」など オペラに多いが、「グラゴル・ミサ」や「 マリチカ・マグドーノヴァ 」と いった合唱曲や連作歌曲集「消えた男の日記」等も見逃せない傑作である。  

(宮内)


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