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音楽資料室中世ルネサンスバロック古典・ロマン派近現代解説項目

解説項目

音律
合唱音楽と音律
音律の基礎
各音律の特色
教会旋法
中世ルネサンス音楽と教会旋法
教会旋法の基礎
各旋法の特色
音楽修辞学
修辞学(レトリック)と音楽
音楽における代表的なフィグーラ
ヘキサコード階名法
中世・ルネサンス期の楽譜の読み方
楽譜の読み方の基礎
歴史的発音
中世・ルネサンス期の発音
各地域のラテン語の発音
中世・ルネサンス音楽用語集

音楽における代表的なフィグーラ

  • [] アナバシス
  • [] カタバシス
  • [] キクロシス
  • [] ヒポティポシス
  • [] パルヘジア
  • [] ノエマ
  • [] パッスス・デュリュースクルス
  • [] サルテュス・デュリュースクルス
  • [] ススピラツィオ
  • [] サスペンシオ

  1. Anabasis(アナバシス)
    上昇音型。
    外向性、強さ、集中、上昇、肯定、明るさ、希望 etc. を表す。
  2. Catabasis(カタバシス)
    下降音型。
    内向性、弱さ、下降、否定、死、絶望 etc. を表す。
  3. Cyclosis(キクロシス)
    同音の持続。
    平板、不動、平和、永遠、静止、静寂 etc. を表す。
  4. Hypotyposis(ヒポティポシス)
    音型を用いた意味の表現。
    言葉や詩的なイメージを音型で表し、音響の絵画性を強調する。
  5. Parrhesia(パルヘジア)
    表現豊かな不協和音。
    特に異なる声部間に現われる三全音を指す。
  6. Noema(ノエマ)
    対位法の中のホモフォニー部分。
    通常は協和音で構成され、歌詞を強調するために用いられる。
  7. Passus duriusclulus(パッスス・デュリュースクルス)
    短2度の上行または下行。
    苦難、悲しみを表す。
  8. Saltus duriusclulus(サルテュス・デュリュースクルス)
    不協和音程による3度以上の跳躍。
    苦難、悲しみを表す。
  9. Suspiratio(ススピラツィオ)
    1. 休止によって旋律が分断されること。
    2. 奇音によって作られる不協和音。
    驚き、ため息、恐れ、とまどい等を表す。
  10. Suspensio(サスペンシオ)
    2度や7度でぶつかり合う音程。
    緊張に満ちた瞬間を表す。

(宮内)


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