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音楽資料室中世ルネサンスバロック古典・ロマン派近現代解説項目

解説項目

音律
合唱音楽と音律
音律の基礎
各音律の特色
教会旋法
中世ルネサンス音楽と教会旋法
教会旋法の基礎
各旋法の特色
音楽修辞学
修辞学(レトリック)と音楽
音楽における代表的なフィグーラ
ヘキサコード階名法
中世・ルネサンス期の楽譜の読み方
楽譜の読み方の基礎
歴史的発音
中世・ルネサンス期の発音
各地域のラテン語の発音
中世・ルネサンス音楽用語集

中世・ルネサンス期の歴史的発音

音楽と言葉の関係が重要であることは言うまでも無い。その当時の音楽の アーティキュレーション、音色、リズムを正しく理解するためには、 その時代の言葉の発音の理解が不可欠である。

中世・ルネサンス期のヨーロッパを言語学的観点から一言で言うと、 話言葉として用いられる母国語と教会を中心とする一部の知識層が 共用語として用いるラテン語というバイリンガルから成る時代、と言える。

我々の時代でこそ、一部の教会を除き、ラテン語を典礼に用いることが 無くなったが、中世やルネサンス期の教会においては、ラテン語が教会内での 唯一の共用語であった。そのため、この時代の宗教音楽の歌詞には、 主にラテン語が用いられた。

また、楽譜の記譜の手法の確立なども、当時は教会が中心的役割を 果たしていたため、現存する楽譜としては、ラテン語による宗教曲が最も多い。

そこでこの資料室では、中世・ルネサンス期に用いられた中世ラテン語の 発音を、地域および年代による違いに分けて紹介するとともに、 それぞれの曲に適していると思われる発音を示すことにした。

(新郷)

→[ 各地域のラテン語の発音]
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