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中世ルネサンス音楽と教会旋法音楽学者イェペセンは、「多声の教会調はグレゴリオ聖歌の調性から 長調ー短調システムへ移行する過渡期のものである」と言った。 ここで「多声の教会調」とは、グレゴリオ聖歌を 基にした中世やルネサンス期のポリフォニー音楽の 中での音組織のことである。 つまりこの時期の音楽は、長短調のシステムと従来の教会旋法の 2面性を持った音組織によって構成されているのである。 しかし、我々現代人は長短調のシステムには慣れ親しんでいるが 教会旋法には触れる機会が少ないので、この時期の音楽も 普通は長短調の曲としてしか聞こえてこない。 そこでこの時期の曲の本来の姿をバランス良く捉えるためには、 教会旋法についてある程度は知っておく必要がある。 →[教会旋法の基礎]Copyright © 2002 M.A.B. Soloists, All Rights
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