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音楽資料室中世ルネサンスバロック古典・ロマン派近現代解説項目

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Viderunt omunes
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最終更新日: 2002年3月31日
[Perotinus]->[Viderunt omunes]

データ

ラテン語
作曲年 1198年
演奏時間 約12分
声部 4声

解説

ペロティヌスが1198年のクリスマスのために作曲したと言われる オルガヌムで、史上最古の四声曲として知られている作品。

最下声部であるテノールが定旋律となっているミサのグラドゥアーレの 旋律を延々と引き伸ばし、その上で上三声が細かい動きの旋律を 歌い進めていく。一見、全く変化が無いような印象をあたえるが、 その音楽は声部の交換、新たな動機やリズムの提示、動機の変形を交えながら 長い時間をかけて徐々に変化していき、中間部ではテノールも上三声と同時に 動くことでクライマックスを築く。不協和音を効果的に用いた和声進行も 印象的で、特に曲のラストでは非常に凝った和声進行を用いているが注目される。

ペロティヌスの音楽は現代のミニマル・ミュージックにも通ずるのがあると言われ、 実際、現代作曲家のスティーヴ・ライヒなどはその影響を受けたらしい。

(宮内)

資料

歌詞対訳
M.A.B. 演奏
(冒頭 1分間、au 形式、480k)

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