1996年の活動記録


第11回東京ヴォーカル・アンサンブル・コンテスト

【ルネサンス・バロックの部】
-- 1996年2月17日 at 尚美学園バリオホール
`Missa Pro Defunctis(Requiem)' Kyrie
(死者のためのミサ曲(レクイエム)より、キリエ)
作曲:Johannes Ockeghem(ヨハンネス・オケゲム)
審査結果
金賞(3位、20団体中)
[講評]
M.A.B.がはじめて金賞を受賞したコンクールとなった。

創立10周年記念連続演奏会・第1回
「ルネッサンス期の宗教音楽の系譜」

創立10周年ということで、なにかイベントをやろうと話し合った結果、「それ ぞれが独自のテーマを持った、連続する小演奏会をやろう」ということになっ た。10年間も活動していながら自主演奏会をまだ1回しか行なっていない団体 とは思えない、思いきった企画である。

その第1回は、M.A.B.が一般団体として新しく活動をはじめたときから取り組 んでいる、ルネッサンス期の宗教音楽の特集となった。演奏会の制作総指揮は 新郷美紀が担当した。

(招待状より)
1回目の演奏会では、M.A.B.がたびたびとりあげてきたルネッサンス期の音楽を 特集します。「合唱曲の宝庫」とも言えるこの時代を作り上げた巨匠たちの 手による名曲の数々を、カウンターテノールを使った男声合唱独特の響きで おとどけします。プログラムは、ルネッサンス期の宗教音楽の歴史を駆け足で お聴かせするもので、ルネッサンス音楽の芽生えからその完成、 ヨーロッパ各地での発展、そして、ついにその様式が崩壊するまでを 描くものとなっています。どうぞご期待ください。

[パンフレット口上]

会場 アイリスホール(かつしかシンフォニーヒルズ内)
日時 1996年5月1日(水)18:30開場、19:00開演、20:30終演予定
料金無料

  1. 中世からルネッサンスへ
    Guillaume Dufay
    (ギヨーム・デュファイ)
    Nuper rosarum flores/Terribilis est locus iste
    (ばらの花が先頃)
  2. ルネッサンス音楽の創世期
    Johannes Ockeghem
    (ヨハンネス・オケゲム)
    `Missa Pro Defunctis (Requiem)' Kyrie
    (死者のためのミサ曲(レクイエム)より、キリエ)
  3. 音楽語法の完成
    Josquin des Prez
    (ジョスカン・デ・プレ)
    Missa `Pange Lingua' Gloria
    (ミサ パンジェ・リングァより、グローリア)
  4. ヨーロッパ各国での発展
    • イギリス
      William Byrd
      (ウィリアム・バード)
      Ne irascaris Domine
      (主よ、怒りたもうことなく)
    • イタリア
      Giovanni Pierluigi da Palestrina
      (ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ)
      Dum Complerentur
      (一同が夕食を共にしている時)
    • スペイン
      Tomas Luis de Victoria
      (トマス・ルイス・デ・ビクトリア)
      O magnum mysterium
      (おお、大いなる神秘)
  5. ルネッサンス音楽の終焉
    Roland de Lassus
    (ローラン・ド・ラッスス)
    Pater Abraham
    (父なるアブラハムよ)
アンコール

第51回東京都合唱祭

会場
ゆうぽうと簡易保険ホール
日時
1996年7月7日(日)10:00〜12:00のブロックの2番目

曲目

男声合唱組曲「中勘助の詩から」より
1.絵日傘
solo:森脇道雄
6.ふり売り
solo:佐藤健治
(以上、作曲: 多田武彦、 作詞:中勘助)

創立10周年記念連続演奏会・第2回
「ドイツのロマンと日本の情緒」

連続演奏会の第2回では、M.A.B.が創立の時から歌い続けている多田武彦の作 品と、はじめての試みになるシューベルトの作品の2本立てとなった。M.A.B. としては、ホールでロマン派の曲を歌うのも、ドイツ語の曲を歌うのも、これ がはじめてのことである(中世・ルネッサンスと、近・現代ばかりだったのだ)。

(招待状より)
創立10周年記念連続演奏会の第2弾では、ドイツ・ロマン派の代表 的作曲家であるシューベルトと、日本男声合唱界の定番ともいうべ き多田武彦の作品を取り上げます。この2人の作品の共通点として は、その国の文学界を代表する詩人の詩をテクストとし、その詩の 心を音楽化したものになっていることが挙げられるでしょう。そし て今回の演奏会では、ドイツの文豪ゲーテの詩と日本文学界にあっ て孤高の人といわれる中勘助の詩をテクストとした作品をプログラ ムしました。

厳しくも雄大な自然を持つドイツに生きる人間の愛と人生を描いた ゲーテの詩と、四季折々の季節感を感じて生きる日本人の心の綾を 綴った中勘助の詩は、それぞれの国の心をうたったものといえます。 こういった国の心を音楽化する際に、しばしば無伴奏男声合唱とい う形態がとられていることは、男声合唱をしている者にとって大変 幸せなことといえるでしょう。

男声合唱の基本とも言えるこの2人の作品に、M.A.B.男声合唱団は独 自のアプローチで取り組んでいきます。第2回の演奏会にもどうぞ ご期待ください。

会場
岩崎ミュージアム『山手ゲーテ座』
日時
1996年7月20日(土)19:00開場 19:30開演 20:30終演予定
料金
無料
曲目
  1. 多田 武彦
    男声合唱組曲「中勘助の詩から」
    solo: 森脇道雄(1)、清水理能(5,7)、佐藤健治(6)
    作詞:中勘助
  2. Franz Schubert(フランツ・シューベルト)
    Gesang der Geister uber den Wassern, D538
    (水の上の精霊の歌)
    作詞:Johann Wolfgang von Goethe
アンコール

第 51回 東京都合唱コンクール

-- 1996年 10月 6日 at 昭和女子大学 人見記念講堂
【選択曲】Quae cum audisset
Christobal de Morales(クリストバル・デ・モラレス) 作曲
【自由曲】Elmult Idokbol(過去より) から I
Bartok Bela(バルトーク・ベラ) 作曲
審査結果
賞外 (16位、19団体中)
[講評]

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