1997年の活動記録
第12回東京ヴォーカル・アンサンブル・コンテスト
【ルネサンス・バロックの部】
-- 1997年2月15日 at 尚美学園バリオホール
- Anon.(作曲者不祥)
- Kyrie(キリエ)
- Perotinus(ペロティヌス)
- Gradual ``Viderunt Omnes''(オルガヌム「すべての国々は見たり」)より
- 審査結果
- 銀賞(7位、??団体中)
[講評]
M.A.B.としては史上最少の6人で参加。
創立10周年記念連続演奏会・第3回
「修二會とオルガヌム〜東西宗教音楽の源流を探る〜」
(招待状より)
M.A.B.は、この演奏会で、ヨーロッパと日本の古い宗教音楽の魅力を
探る試みに挑戦します。
「オルガヌム」とは中世ヨーロッパで作曲された宗教曲のことで、
グレゴリオ聖歌を土台にして新たに旋律を付すことで作られています。
オルガヌムはそれまで単旋律だったヨーロッパの音楽が、多声部の曲へと
発展していく過程を伺わせる大変貴重な曲種であると同時に、現代の我々にも
新鮮な感動を与えてくれる魅力的な音楽でもあります。
一方「修二會(しゅにえ)」とは、奈良時代から今日にいたるまで千年以上に
渡って東大寺で行なわれている宗教行事のことですが、この行事は声明を
中心に数珠やほら貝などを伴う音楽典礼でもあります。
柴田南雄の「修二會讃」 は、
この修二會の声明をほぼその原形通りの形で取り入れたシアターピースで、
修二會という行事全体をその中で表現した作品といえます。
これら古えの東西の宗教音楽は、人を魅き付ける大きなポテンシャルを
持ってはいますが、決して通常のコンサートの形式に向いた音楽とは言えません。
そこで、今回の演奏会ではあえて演劇向けのホールを会場に選び、音楽に
向いた舞台を創造するところから音楽作りに取り組むことにしました。M.A.B.
始まって以来のこの野心的な試みに多くの皆さんに立ち合って頂ければ幸いです。
- 会場
- キッド・アイラック・アート・ホール(京王線明大前駅 3分)
- 日時
- 1997年2月22日(土) 19:00開演
1997年2月23日(日) 14:00開演、17:00開演
- 料金
- 無料
曲目
- ヨーロッパ中世のオルガヌム集
- Anon.(作曲者不祥)
- Domine labia mea aperies(主よ私の唇を)
- Anon.(作曲者不祥)
- Kyrie(キリエ)
- Perotinus(ペロティヌス)
- Gradual ``Viderunt Omnes''(オルガヌム「すべての国々は見たり」)
- Anon.(作曲者不祥)
- Communio ``Viderunt Omnes''(グレゴリオ聖歌「すべての国々は見たり」)
- 柴田 南雄
- 「修二會讃」抄
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