中世・ルネサンス期の楽譜の読み方

我々が音楽教育で7音階を教わるように、中世・ルネサンス期の聖歌隊員は、 元来はグレゴリオ聖歌を正しく歌うために発案されたヘキサコード(6音階)の 階名法とその読み替え方法を幼少の頃より徹底的に学んだ。

中世からルネサンス期にかけては、合唱曲が最盛期を向かえるため、 旋律重視の音楽から旋律と和声とのバランス重視のものへと徐々に 変化していくため、単旋律音楽よりも音符の持つ機能は複雑になった。
しかしながら、楽譜の読み方については、例外が増えつつも その基本的内容に変化は生じなかった。

そのためこの時代の音楽を正しく理解する上では、ヘキサコードの階名法と その読み替え方法の習得は必要不可欠である。

(新郷)

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