講評
(第50回 東京都合唱コンクール)
石田一志 先生(評論家)
2位
課題曲はとても深くお互いに聴き合っている印象のアンサンブルが味えました。
自由曲のヤナーチェクも,表現力を感じさせる見事な演奏でした。
声がしっかり出ているだけでなく繊細さもあり,ハーモニーも豊かでした。
作曲者独自の動機処理,リズム語法が押さえられていました。
大島洋子 先生(声楽家)
17位
課題曲
イタリア語の持つイントネーションを意識されると音の動きも明確になると思います。
Ten 1 が入った後,Bariton が同じ音で入る部分,合わせていく
自由曲
音程が各パートもっとしっかり欲しいです。
鈴木輝昭 先生(作曲家)
10位
課題曲
安定感のあるメリハリのきいた演奏。
音楽的にもすぐれた良い響きがつくられていた。
自由曲
意欲的な選曲ならびに積極的な表現が印象的。
息のあった活きいきとした演奏。
細部のテクスチュアの表出,細い音型のピッチがやや不安定。
音楽の作りがより繊細であってほしい。
今村能 先生(指揮者)
20位
課題曲
Tenor の I 以外がもう少し積極的に音楽を作られると良いと思います。
全体にもっと横の流れ,メロディーラインが浮き上がり,
対位法的な各パートの旋律がはっきりすると良いですね。
自由曲
音と音のつながり,もしくは拍と拍の間の音楽を感じるとでもいうのでしょうか,
アクセント等ついていても,一つの言葉のつながりや和声のつながりの
ようなものが大切と思います。
チェコ語ご苦労様でした。
中河原理 先生(評論家)
9位
Welcome 男声コーラス!!
もう少し人数が欲しいところですね。
どうしても粗くなりがちです。
松下功 先生(作曲家)
15位
12名で指揮者なしで表現も豊かでりっぱ。
12人の個性を生かそうとする態度も好感が持てますが,
バランスの問題は残りますね。
皆さん声もりっぱですが,dolce の意味をもう一度思い出してみて下さい。
ちょっと荒っぽい時があるのが残念。
選曲も良いし,皆さんが合唱を楽しんでいる様が良く解ります。
後半にコントロールのきかない所があったかな。
合唱(合せ唱える)の原点に共感。
横尾 先生
7位
すぐれたアンサンブル力だと思います。
メンバー相互のひびきを大切にしたやわらかい声で
音楽的にもすばらしいと思います。
[ M.A.B Home Stage]
[プロフィール]
[年譜]
[1995年]