1954年にナーシッサ・ウィリアムスンによって結成された アメリカの古楽グループ。当初はボストン美術館の楽器コレクション付属の 演奏団体だったが、68年にジョエル・コーエン がディレクターとなってから本格的に活動を始め、 75年に独立。現在に至る。
この団体の特徴は、 コンサートにも録音にも特定の作曲家やジャンルに 焦点を絞ったものが少ないということである。これは 「プログラムを組むこと自体が一つの挑戦」 というコーエンの言葉にその理由がよく現われている。 このアグレッシヴなプログラミングがこの団体の 大きな魅力と言えるだろう。
その姿勢がよく現われた代表的ディスク、 古楽アンソロジー「トリスタンとイズー」は 仏グランプリ・デュ・ディスクを受賞している。
(宮内)