注目の新譜CD

国内盤新譜

J. S. バッハ:カンタータ全集Vol. 8 〜ライブツィヒ時代のカンタータ1

KI-ビス KKCC-2278
2,854円
1月22日発売
演奏者:
Cd 鈴木雅明、バッハ・コレギウム・ジャパン
S 鈴木美登里
A 米良美一
T ゲルト・テュルク
B ペーター・コーイ

推薦者からコメント

BCJのバッハ・カンタータ全曲録音もいよいよライプツィヒ時代に突入した。 ソリストも定評あるいつものメンバーが並んでいると言いたいところだが、 日本の誇るカウンターテナーの一人である米良美一は、BCJとの契約を 更新しなかったということで、カンタータ録音への参加はこれが最後になる かもしれない。甲府の古楽コンクール入賞以来、日本における貴重な カウンターテナーとしてBCJの演奏に参加してきた歌手だけに 個人的には残念でならない。 (宮内)

海外盤新譜

J. S. バッハ:追憶のシャコンヌ/バッハの世界

GROSSA(スペイン/TM) GCD 920107
曲目:
シャコンヌによるトンボー(墓碑銘) BWV1004より
ソナタ BWV1001
パルティータ BWV1004
演奏者:
Lu ホセ・ミゲル・モレーノ
S エマ・カークビー
CT カルロス・メーナ

推薦者からコメント

J. S. バッハの名曲、無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番のシャコンヌが、 バッハの最初の妻であるマリア・バルバラの死を悼むトンボー(追悼曲)だったの ではないかという説に基づき、リュート編曲を伴奏に歌詞をつけて歌うという 冒険的な試み。いわゆる数象徴に基づくこの仮説は、説得力があるともないとも いえるが、試みとしては大変興味深く、この録音を逃すとおそらく今後聴く 機会はない可能性が高いだろう。またこの試みにエマ・カークビーが 参加していることも注目される。 (宮内)
[ M.A.B Home Stage] [1月号目次]