15世紀以前のイギリス ラテン語の発音

子音    発音記号
b       [b]
c       a,o,u,r,lの前および語尾では[k]、e,i,ae,oeの前では[ts]
cc      前後が母音で挟まれる場合は[ks]
ch      [k]
ci+母音 [si]
d       語尾では[t]、それ以外は[d]
di      [dZ]
f       [f]
g       e,iの前では[dZ]、a,o,u,r,lの前では[g]
gn      前後が母音で挟まれる場合は[Ngn]
h       無音、例外としてmihi,mihilはmichi,michilとしばしば書かれるので
        [k]となる。
hi      人名および地名(Hierusalem,Hieronimusなど)は[dZ]
i,j     [dZ](i,jを子音として用いる場合であることに注意せよ)
        Ih,Jhなどを用いた固有名詞(Ihesusなど)にもこの発音が当てはまる。
k       [k](ただしkという子音自体使用されることが少ない)
l       [l] 
m       [m]
n       [n]
nct     [Nt]
p       [p]
ph      [f] 、例外としてspheraは[p]
ps      [s]
qu      u,oの前で[k]、a,ae,oe,e,,iの前で[kw]
r       [*]
s       母音の間では[z]、それ以外は[s]
sc      a,o,u,r,lの前では[sk]、e,ae,oe,iの前では[s]
t,th    [t]
ti      [si]
u,v     [v](ただし、uを子音として用いる場合であることに注意せよ。)
x       exst-およびext-では[Est]、それ以外は[ks]
z       [z]
母音
イギリス ラテン語では、アクセントの有無により母音の発音が変わるため、 アクセントの有無で表をまとめる。
アクセントのある音節母音の場合

母音    発音記号
a       二重子音の前では、[a]
        それ以外は、12世紀末までは[A:]それ以降は[A:]
e       二重子音の前では[E]
        それ以外は、12世紀末までは[E]、それ以降は[E:]
i       二重子音の前では[I]
        それ以外は、12世紀末までは[I]、それ以降は[i:]
o       二重子音の前では[O]
        それ以外は、12世紀末までは[O]、それ以降は[O:]
u       二重子音の前では[I.]
        それ以外は[U]

アクセントのない音節母音の場合

母音    発音記号
a       [a]
e       開音節では[e]、それ以外は[E]
i       語尾では[i:]、それ以外は[I]
o       語尾では[O:]、それ以外は[O]
u       開音節では[I.]、それ以外は[U]

16世紀以降のイギリス ラテン語の発音

子音    発音記号
b       [b]
c       a,o,u,r,lの前および語尾では[k]、e,I,ae,oeの前では[ts]
cc      前後が母音で挟まれる場合[ks]
ch      [k]
ci +母音 [Sj]
d       語尾では[T]、それ以外は[d]
di      [dZ]
f       [f]
g       e,iの前では[dZ]、a,o,u,r,lの前では[g]
gn      母音で挟まれる場合は[Ngn]
h       無音、例外としてmihi,mihilはmichi,michilとしばしば書かれるので
        [k]となる。
hi      人名および地名(Hierusalem,Hieronimusなど)は[dZ]
i,j     [dZ](i,jを子音として用いる場合であることに注意せよ)
        Ih,Jhなどを用いた固有名詞(Ihesusなど)にもこの発音が当てはまる。
k       [k](ただしkという子音自体使用されることが少ない)
l       [l] 
m       [m]
n       [n]
nct     [Nt]
p       [p]
ph      [f] 、例外としてspheraは[p]
ps      [s]
qu      u,oの前で[k]、a,ae,oe,e,,iの前で[kw]
r       [*]
s       母音の間および語尾で母音の後に続く場合は[z]、それ以外は[s]
sc      a,o,u,r,lの前では[sk]、e,ae,oe,iの前では[s]
t       母音の後の語尾では[T]、それ以外は[t]
ti      語頭および語尾以外では[Sj]
th      [t]
u,v     [v](ただし、uを子音として用いる場合であることに注意せよ。)
x       exst-およびext-では[Est]、それ以外は[ks]
z       [z]
母音
イギリス ラテン語では、アクセントの有無により母音の発音が変わるため、 アクセントの有無で表をまとめる。
アクセントのある音節母音の場合

母音 発音記号 a 二重子音の前では、16世紀末までは[a]、それ以降は[&] それ以外は 16世紀末までは[&:]それ以降は[e:] e 二重子音の前では[E] それ以外は、16世紀末までは[e:]、それ以降は[i:] i 二重子音の前では[I] それ以外は、16世紀末までは[Ei]、それ以降は[Vi] o 二重子音の前では[O] それ以外は、[o:] u 二重子音前では[U] それ以外は、16世紀末までは[I.]、それ以降は[jI.] アクセントのない音節母音の場合 母音 発音記号 a [a] e 開音節では16世紀末までは[e]、それ以降は[I]に近い発音となる。 それ以外は[E] i 語尾では[i:]、それ以外は[I] o 語尾では、[o:]、それ以外は[O] u 語尾では[y]、開音節では[I.]、それ以外は[U]

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