トレーナー理論

現状を打破する方法を多人数で考える場合, 方向性の拮抗する複数の案を取りまとめるように結論を出すと, それぞれの妥協点・折衷案を探るあまり, 結局現状を打破し得ないばかりか,誰も望まない結論となることが多い。 誰もそれを実行したくないのに, 総意に基づくものとして首を傾げながらも行うことになる。

集団の意志決定に際して陥ってはならない方向として, 自ら戒め・意識するために M.A.B.によって提唱された。

「トレーナー」とは?
合唱団のコンサート企画において、「誰でも楽しめる気楽なムードのステージ をひとつ設けましょう」、ということになると、「おそろいの色とりどりのトレー ナーを着て歌う」という見栄えのステージになってしまうことが多い(そうい う実例を数多く見てきた)。しかし、見ている観客だけでなく、そのグループ のメンバーでさえも、それを「ちょっとかっこわるい」とうすうす感じている に違いない。それにもかかわらずなぜそうなってしまうのだろう?という考察 からこの理論は生まれ、「トレーナー理論」と命名された。